良い街並みとメンテナンスの関係

Posted by 草野重美 | Posted in 住宅 | Posted on 06-08-2014-05-2008

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東京でも屈指の高級住宅街として知られる大田区田園調布では地元の自治会が決める住まいづくりのルールが存在します。壁面や屋根の色、建物高さなど、一見すると「どうしてそんなに厳しく決めるの?」と思われるようなルールなのですがそれぞれの住宅がきちんと規律を守ることで美しい街並みが維持されているというのも事実です。

わたしは土地選びや街選びをする際に、必ず現地や周辺の散策を行うようにとオススメしていますが、その理由の一つが周辺環境の善し悪しは自分の目で判断するしかないからです。美しい街並みと言うのは、一軒の住宅だけで成り立つものではなく、その地区の住宅それぞれが同じようなレベルで家を大切にしている、という心掛けをしなければ実現しないものです。裏を返せば、もし、雰囲気の良い理想の住宅街にあなたが土地を見つけたとしたならば、その地域の一員として住環境を同じ水準で維持する事があなたにとっての見えない使命でもあるということを常に頭に入れておかなければいけません。
老朽化の理由に「築年数が経っているからメンテナンスが行き届かない」というのは言い訳にはなりません。そもそも築年数が経ってメンテナンスが出来ていない、というのは初めから「メンテナンス」を考えて設計されていないというのと同じ事です。
メンテナンスがされていない住宅と言うのは、長期間美しさを維持するという外観的な美しさだけでなく、住環境全体の価値を落としてしまうほど影響力があるのです。資産価値のある住宅にしたいのならば、長期間住宅を維持するためにどんなことが具体的に必要になるのかを考えてみましょう。土地選びには、一筋縄ではいきませんね。